32. 石山寺 : Ishiyama Dera

You are here Home  > >  32. 石山寺 : Ishiyama Dera
Item image

石山寺(いしやまでら)は、滋賀県大津市石山寺1丁目にある東寺真言宗の寺。本尊は如意輪観音、開基(創立者)は良弁。当寺は京都の清水寺や奈良県の長谷寺と並ぶ、日本でも有数の観音霊場であり、西国三十三所観音霊場第13番札所となっている。また当寺は『蜻蛉日記』『更級日記』『枕草子』などの文学作品にも登場し、『源氏物語』の作者紫式部は石山寺参篭の折に物語の着想を得たとする伝承がある。「近江八景」の1つ「石山秋月」でも知られる。

石山寺は、琵琶湖の南端近くに位置し、琵琶湖から唯一流れ出る瀬田川の右岸にある。本堂は国の天然記念物の珪灰石(「石山寺硅灰石」)という巨大な岩盤の上に建ち、これが寺名の由来ともなっている(石山寺珪灰石は日本の地質百選に選定)。

『石山寺縁起絵巻』によれば、聖武天皇の発願により、天平19年(747年)、良弁(東大寺開山・別当)が聖徳太子の念持仏であった如意輪観音をこの地に祀ったのがはじまりとされている。聖武天皇は東大寺大仏の造立にあたり、像の表面に鍍金(金メッキ)を施すために大量の黄金を必要としていた。そこで良弁に命じて、黄金が得られるよう、吉野の金峰山に祈らせた。金峯山はその名の通り、「金の山」と信じられていたようである。そうしたところ、良弁の夢に吉野の金剛蔵王(蔵王権現)が現われ、こう告げた。「金峯山の黄金は、(56億7千万年後に)弥勒菩薩がこの世に現われた時に地を黄金で覆うために用いるものである。近江国志賀郡の湖水の南に観音菩薩の現われたまう土地がある。そこへ行って祈るがよい」。
 夢のお告げにしたがって石山の地を訪れた良弁は、比良明神(≒白鬚明神)の化身である老人に導かれ、巨大な岩の上に聖徳太子念持仏の6寸の金銅如意輪観音像を安置し、草庵を建てた。そして程なく陸奥国から黄金が産出され、元号を天平勝宝と改めた。こうして良弁の修法は霊験あらたかなること立証できたわけだが、如意輪観音像がどうしたことか岩山から離れなくなってしまった。やむなく、如意輪観音像を覆うように堂を建てたのが石山寺の草創という。

国宝
・本堂
・多宝塔
・漢書 高帝紀下、列伝第四残巻 2巻(紙背金剛界念誦私記)
・史記 巻第九十六、九十七残巻 1巻(紙背金剛界次第)
書簡多数

重要文化財
・木造如意輪観音半跏像-当寺の本尊。
・塑造金剛蔵王立像心木-塑像(表面を粘土で造形した像)の内部にあった支えの心木である。

(建造物)
・東大門
・鐘楼
・御影堂
・蓮如堂
・三十八所権現社本殿
・経蔵
・宝篋印塔

絵画・彫刻
多数


Our address

Address:
滋賀県大津市石山寺1-1-1
GPS:
34.9610278, 135.90737480000007
Web:
http://www.ishiyamadera.or.jp/

Leave a review

Price
Location
Staff
Services
Food

Close Comments