
永保寺(えいほうじ)は、岐阜県多治見市にある臨済宗南禅寺派の寺院。山号は虎渓山(こけいざん)。 雲水の修行道場(僧堂)である虎渓山専門道場を併設している。 美濃七福神の一つ(寿老人)。
夢窓はこの観世音菩薩像を本尊とし、1314年に水月場(観音堂、国宝)を建立した。
永保寺は暦応2年(1339年)に北朝の光明天皇勅願所とされ、経済的基盤が確立するとともに、開山元翁本元の門派が一流相続する独立的存在の門徒寺とされた。
永保寺の歴代は3世の果山正位以後、14世の雪庭永立(1554年没)までが塔頭の保寿院世代と同一であり、その後320年間にわたり塔頭寺院による輪番で護持されてきた。
国宝
・観音堂
一重裳階(もこし)付き、入母屋造檜皮葺きの仏殿。南北朝時代。「水月場」とも称し、本尊の聖観世音菩薩坐像が安置されている。身舎は方三間(間口、奥行ともに柱間が3間)で、その周囲に裳階を設ける。
・開山堂 附:石造宝篋印塔
入母屋造檜皮葺き。南北朝時代。永保寺開創の夢窓国師および開山仏徳禅師の頂相が安置されている。方一間(間口、奥行ともに柱間が1間)裳階付きの祠堂の前に方三間の昭堂(外陣、礼堂)が建ち、これらを相の間でつないで1棟とする特異な形式である。
重要文化財
・絹本着色千手観音図
名勝
・永保寺庭園
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