66. 勝常寺 : Shojo Ji

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勝常寺(しょうじょうじ)は福島県河沼郡湯川村にある真言宗豊山派の寺院。会津中央薬師堂とも称される。山号は瑠璃光山。本尊は薬師如来。寺に安置されている仏像のうち、国宝の木造薬師如来及び両脇侍像をはじめとする12体は平安時代初期の9世紀にさかのぼる造立である。毎年4月28日には薬師如来の祭礼として念仏踊りが催されている。

勝常寺は平安時代初期の弘仁年間(810年 – 824年)に法相宗の学僧・徳一(760?年 – 835?年)によって開かれたといわれている。徳一は中央(畿内)の出身で、藤原仲麻呂の子とも言われるが確証はない。20歳代で関東に下り、会津地方を拠点に宗教活動を行った。日本天台宗の宗祖である最澄と三一権実(さんいちごんじつ)論争と呼ばれる、天台宗と奈良の旧仏教の優劣に関わる論争を行ったことでも知られる。徳一の開創が確実視される寺院としては慧日寺(恵日寺、福島県磐梯町)と筑波山の中禅寺(茨城県つくば市)があり、その他にも多くの寺院を建立したと伝えられる。勝常寺については、徳一の創建を伝える文献等の直接的史料はないが、当寺には本尊薬師三尊像をはじめ、9世紀にさかのぼる仏像が多く残り、これらは徳一が関係した造仏であると考えられている。

創建当時は七堂伽藍とその附属建造物が多数立ち並んでいたと伝えている。木造薬師如来像が本尊とされ、会津五薬師の中心として会津中央薬師と称されるようになる。鎌倉時代後期からは真言宗に属するようになり、近世まで仁和寺の末寺であった。
応永5年(1398年)に火災があり、その後室町時代初期には講堂(現・薬師堂)が再建された。現在残されている建物はその薬師堂以外は近世以降の建物である。

国宝
・木造薬師如来及び両脇侍像
中尊の薬師如来坐像、左脇侍(向かって右)の日光菩薩立像、右脇侍の月光(がっこう)菩薩立像の三尊。平安時代初期、9世紀の作。像高は薬師如来像が141.8cm、日光菩薩立像が169.4cm、月光菩薩立像が173.9cmである。平成8年(1996年)、東北地方の仏像では初めて国宝に指定された。

重要文化財
・薬師堂
・木造四天王立像
四天王は持国天(東方)、増長天(南方)、広目天(西方)、多聞天(北方)の4体の総称で、須弥壇の四方を守護する護法善神像である。以前は薬師堂に安置されていたが、現在は収蔵庫に安置されている(ただし、広目天像は東京国立博物館に寄託)。四天王像もケヤキの一木造で、平安時代初期の彫像として一具がそろっているものは比較的珍しい。
・木造十一面観音菩薩立像
・木造聖観音菩薩立像
・木造地蔵菩薩立像(延命地蔵)
・木造地蔵菩薩立像(雨降り地蔵)
・木造天部立像(伝・虚空蔵菩薩像)


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福島県河沼郡湯川村勝常代舞1764
GPS:
37.5635098, 139.8700268
Web:
http://www.vill.yugawa.fukushima.jp/kyouikuiinkai/historic.html

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