71. 三佛寺 : Sanbutsu Ji

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三仏寺(さんぶつじ)は、鳥取県東伯郡三朝町にある天台宗の仏教寺院。山号を三徳山(みとくさん)と称する。
開山は慶雲3年(706年)に役行者が修験道の行場として開いたとされ、その後、慈覚大師円仁により嘉祥2年(849年)に本尊釈迦如来・阿弥陀如来・大日如来の三仏が安置されたとされる。

鳥取県のほぼ中央に位置する三徳山(標高900メートル)に境内を持つ山岳寺院である。古くは三徳山全体を境内としていた。「投入堂」(なげいれどう)の通称で知られる奥院の建物は、垂直に切り立った絶壁の窪みに建てられた他に類を見ない建築物で、国宝に指定されている。また、三徳山は昭和9年(1934年)7月7日に国の名勝、史跡に指定された。

 草創の時期や事情についてははっきりわかっていない。近世の地誌『伯耆民談記』によれば、慶雲3年(706年)、修験道の開祖である役小角(役行者)が子守権現、勝手権現、蔵王権現の三所権現を祀ったのが始めとされている。役小角は伝説的要素の多い人物であり、この伝承を文字通り信じることはできないが、三徳山(近世以前は「美徳山」と書くことが多い)は、同じ鳥取県所在の大山(だいせん)や船上山と同様、山岳信仰の霊地として古くから開けていたことが想像される。

境内は、石段など一般的な参道によりアクセス可能な山下区域と、険しい登山道(行者道)によってのみアクセス可能な山上区域とに実質分かれている。
このうち山下区域は、参道入口から見て、まず谷川天狗堂、次いで何れも宿坊も備えている輪光(りんこう)・ 正善(しょうぜん)・皆成(かいじょう)の3寺院(子院)、その次には宝物殿、そして本堂・・・という順番で建てられている。

本堂裏にかかる宿入橋を境に、これより先は滑落事故の前歴を有する険しい行者道によってのみアクセス可能な山上区域となり、野際稲荷(十一面観音堂)、文殊堂、地蔵堂、鐘楼、納経堂、観音堂、元結耕堂、不動堂、投入堂などが所在する。
なお、山上区域への進入は「8時から15時まで」とされており、当該時間帯以外はもちろんのこと、冬季(12月~翌年3月)および荒天時には進入禁止となる。加えて、進入に際しては寺側が定める入山手続きを踏む必要がある

国宝
・奥の院(投入堂)
平安時代後期の建立。国宝指定名称は「三仏寺奥院(投入堂)」である。愛染堂、棟札1枚、古材43点が国宝の附(つけたり)として指定されている。永和元年(1375年)の修理棟札によると、当時は「蔵王殿」と呼ばれていた。

重要文化財
・文殊堂
室町時代後期。入母屋造、杮(こけら)葺き。奥院への道筋の山中に建つ。内部は通常非公開だが、2006年に草創1,300年を記念して地蔵堂とともに公開された。従来桃山時代の建築とされていたが、新たに永禄10年(1567年)の墨書が堂内から見出されたことから、建築年代は若干上がるものと思われる。
・地蔵堂
室町時代後期。入母屋造、杮(こけら)葺き。奥院への道筋の山中に建つ。
・納経堂
平安時代後期。鎮守神を祀った春日造の小社を流用したもの。従来鎌倉時代の建築とされていたが、用材の年輪年代測定の結果から、平安時代後期にさかのぼることが判明した。


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鳥取県東伯郡三朝町三徳1010
GPS:
35.39952210000001, 133.95612140000003
Web:
http://www.mitokusan.jp/

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