99. 富貴寺 : Fuki Ji

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富貴寺(ふきじ)は、大分県豊後高田市田染蕗(たしぶふき)にある天台宗の寺院。山号を蓮華山と称する。本尊は阿弥陀如来、開基は仁聞(にんもん)と伝える。
富貴寺大堂(おおどう)は、近畿地方以外に所在する数少ない平安建築のひとつとして貴重な存在であり、1952年11月22日に国宝に指定されている。また、2013年10月17日には、富貴寺境内が史跡に指定されている。

富貴寺のある国東半島は、神仏習合の信仰形態をもつ宇佐八幡(宇佐神宮)と関係の深い土地であり、古くから仏教文化が栄えていた。
富貴寺は、国東半島の他の多くの寺と同様、養老2年(718年)、仁聞(にんもん)の開創と伝える。仁聞はほとんど伝説のなかの人物で、確かな事績は不明だが、国東半島の六つの郷(武蔵、来縄(くなわ)、国東(くにさき)、田染(たしぶ)、安岐(あき)、伊美(いみ))に28の寺院を開創し、6万9千体の仏像を造ったといわれている。国東半島一帯にある仁聞関連の寺院を総称して「六郷山」または「六郷満山」といっている。

富貴寺には、久安3年(1147年)の銘のある鬼神面があり、このころまでには寺院として存在していたと思われるが、それ以前の詳しいことはわかっていない。宇佐神宮大宮司・到津(いとうづ)家に伝わる貞応2年(1223年)作成の古文書のなかに「蕗浦阿弥陀寺(富貴寺のこと)は当家歴代の祈願所である」旨の記載があり、12世紀前半 – 中頃、宇佐八幡大宮司家によって創建されたものと推定されている。現存する大堂は12世紀の建築と思われ、天台宗寺院にしては、浄土教色の強い建物である。富貴寺を含め六郷山の寺院では神仏習合の信仰が行われ、富貴寺にも宇佐神宮の6体の祭神を祀る六所権現社が建てられていた。

天正年間(1573年 – 1592年)、キリシタン大名大友宗麟の時代に、多くの仏教寺院が破壊されたが、富貴寺大堂は難をまぬがれ、平安期の阿弥陀堂の姿を今に伝えている。

国宝
・大堂
「おおどう」と読む。急な石段の上の、斜面を削平した小高い土地に建つ。屋根は宝形造(ほうぎょうづくり、大棟のないピラミッド状の屋根形態)、瓦葺きである。この堂の瓦葺きは、上方がすぼまり、下方が開いた特殊な形の瓦を次々に差し込んでいくもので「行基葺き」と呼ばれる。堂は正面柱間が3間、側面が4間で、正面幅よりも奥行が長く、堂内後方に仏壇を置いて、その前方に礼拝のための空間を広く取っている。小規模な建築であり、扉など、後世の修理で取りかえられた部分もあるが、九州に残る和様の平安建築として、また、六郷山の寺院群の最盛期をしのばせる数少ない遺物として、歴史的価値が高い。

重要文化財(国指定)
・木造阿弥陀如来坐像 – 本尊、平安時代。

史跡(国指定)
・富貴寺境内

アクセス:
・JR九州日豊本線宇佐駅より車で20分。
・同駅、別府駅、大分駅より大分交通の定期観光バスあり。


Our address

Address:
大分県豊後高田市田染蕗2395
GPS:
33.5377578, 131.52879229999996
Web:
http://www.bt-kankou.com/rokugo/fukiji.html

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